体操選手で、手首の痛みを抱えている選手は多いですよね。
僕も以前は体操をやっていましたが、手首の痛みに悩まされていました。
テーピングやサポーターをして痛みをごまかしながら、練習をしていました。
今回は「体操選手の手首が痛くなる原因と治し方」について話していきます。
手首の痛みがなく、思い切って練習出来る体を取り戻しましょう。
画像引用
https://groomen.cheerup.jp/article/panasonic_trimmer2019s
目次
- 1,体操選手の手首が痛くなる原因と治し方
- 2,手首が痛くなってしまう原因とは
- 3,手の着き方をチェックしよう
- 4,正しい手の着き方
- 5,手首の痛みの治し方
- 6,手を正しく着けるとこんなメリットも⁉︎
- 7,まとめ
1,体操選手の手首が痛くなる原因と治し方
結論から言うと、体操選手の手首が痛くなる原因は手の着き方が悪いからです。
手首の痛みの治し方は、正しく手を着くことです。
正しい手の着き方をマスターすることで、手首の痛みは自然と消えていきます。
あなたも、正しい手の着き方をマスターしましょう!
2,手首が痛くなってしまう原因とは
手首が痛くなってしまう原因は、手の着き方が悪いからです。
手の着き方に良いも悪いもあるの?と思われる方も多いと思います。
実は、あるのです。
それでは問題です。
下の写真を見てください。
Q,手を着いて、体を支える時に「母指球」「小指球」のどちらに体重が乗っていれば良いでしょうか?
画像引用
https://kagoshimachububasketball.jimdofree.com/2020/06/11/
A,「母指球」です。
皆さまは、「母指球」と答えられましたか?
手を着くときは母指球に体重を乗せなければいけません。
小指球に体重を乗せてしまうと、手首は痛くなってしまいます。
その理由がこちら。
画像引用http://www.naoru.com/teno1.html
母指球側は、橈骨(とうこつ)と手首の骨が関節しています。
しかし、小指球側は尺骨(しゃっこつ)と手首の骨は関節しておりません。
母指球で体重を支えると正しく体重が乗るのに対し、小指球で体重を支えてしまうと正しく体重が支えられません。
なので、母指球で体重を支えましょう。
3,手の着き方をチェックしよう
あなたの手の着き方が正しいかチェックしてみましょう。
では、こちらの動画をご覧ください。
あなたは人差し指で体を支えられていましたか?
小指側に体重が乗ってしまうという方もいたのではないでしょうか?
動画にもあった通り、グーでは人差し指で体重を支えましょう。
パーでは、母指球で体重を支えましょう。
4,正しい手の着き方
正しい手の着き方には、3つのポイントがあります。
①手を大きく開いて、マットに手を着く。
②母指球に体重を乗せる。
③指が曲がらないように注意する。
この3つのポイントを意識して、練習に取り組みましょう。
いきなり、あん馬などの種目の練習で手の着き方を意識するのは難しいと思います。
まずは、アップの倒立やシンピ倒立の際に意識するようにしましょう。
また、グーで人差し指に体重を乗せる練習も行いましょう。
5,手首の痛みの治し方
手首の痛みを治す方法は、手を正しく着くことです。
正しい着き方をマスターしない限りテーピングやサポーターをしても、痛みは治りません。
ストレッチやマッサージを行っても一時的には痛みが軽減するかもしれませんが、手の着き方をマスターしない限り完治はしません。
正しい手の着き方をマスターしましょう。
6,手を正しく着けるとこんなメリットも⁉︎
母指球で体重を支えられると、さらに良いことがあります!
母指球で体重を支えられると手首の痛みが治るのはもちろん、肩甲骨の動きもよくなります。
体操では、「もっと押せ!」「引っ張るな!」と言われます。
頑張って押そうとしても、押せないという選手もいるのではないでしょうか?
「押せる」「押せない」にも手の着き方が関係しているのです。
母指球で体重を支えられている選手は押せます。
しかし、小指球で体重を支えている選手は頑張って押そうとしても押せません。
母指球で体重を支えられるようにしましょう。
画像引用:筋骨格系のキネシオロジー原著第3版p218より
母指球で体重が支えられると倒立の姿勢も良くなりますし、楽に止められるようになります。
また「押し」「突き」などもやりやすくなります。
7,まとめ
- 手首が痛くなってしまう原因は、手の着き方が悪いから。
- 手首の痛みを治すためには、正しい手の着き方をマスターすること。
- 正しい手の着き方とはパーでは母指球、グーでは人差し指は体重を乗せること。
- 正しい手の着き方をマスターできると、自然と痛みは消えていく。
- さらに倒立の姿勢も良くなり、楽に止められるようになる。
- 「押し」や「突き」もやりやすくなる。
- 器具の練習中に手の着き方を意識するのは難しいので、アップの倒立から意識しましょう。
ということでした。
いかがだったでしょうか?
手首の痛み=テーピングやサポーターという考え方が一般的だと思います。
しかし、その方法だと完治は難しいです。
今回紹介した「正しい手の着き方」をマスターすることで痛みは自然と消えていきます。
さらに、動きの質も良くなっていきます。
パーとグーを正しく着く練習を積極的に取り組んでみてください。
あなたの手首の痛みが治ることを願っています。
さらに、「美しい体操」「力強い体操」が出来ることを期待しています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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参考文献
https://ameblo.jp/matsujun-sekkotsuin/entry-12126598314.html