シーバー病になってしまうと運動をするとかかとは痛くなってしまいますし、歩くだけで痛くなってしまう場合もあります。
かかとの痛みが続くと嫌ですよね…
今日はシーバー病を自分で治す方法を紹介していきます。
画像引用https://yawata.tbm-jp.com/casestudy/627/
目次
1,シーバー病は治ります
結論からいうと、シーバー病は治ります。
- 病院や整骨院に通っていたが治らなかった。
- マッサージやストレッチなどの治療後は痛みは軽減するが、運動するとかかとが痛くなる。
- テーピングやインソールをしてもなかなか治らない。
- 安静にしていると痛くないが、運動するとかかとが痛い。
- かかとに痛みがあるがどうすればいいかわからない。
という方も心配ありません。
この記事を読んでいただき、シーバー病について理解しながらシーバー病を治すメニューを継続していくことで、かかとの痛みは治っていきます。
かかとに痛みがなく、思い切り運動ができる体を取り戻しましょう!
2,シーバー病とは
シーバー病とは、「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれ、かかとの骨の端骨(踵骨骨端核)がはがれたり、その手前の踵骨軟骨(成長軟骨)*1に炎症が起こったりしている状態です。1)
1)より画像引用
*1踵骨軟骨:成長期に見られる軟骨。成長軟骨。大人になると、この軟骨が骨化して、元々のかかとの骨と踵骨骨端核ともくっつき、1つのかかとの骨(踵骨)になります。1)
3,なぜシーバー病になってしまうのか
1番の原因はジャンプからの着地時や走る時に、かかとばかりに負担がかかってしまっているからです。
かかとばかりに負担がかかっていると痛くなるのは当たり前です。
さらにシーバー病になってしまう方は、ふくらはぎの筋肉と足裏の筋肉・アキレス腱が硬くなっている場合が非常に多いです。
ふくらはぎの筋肉と足裏の筋肉・アキレス腱が硬くしまうことで、かかとの骨(軟骨部)を引っ張ってしまいさらに痛みが悪化するのです。
シーバー病は成長期に多くみられる理由としては、かかとの骨の踵骨(しょうこつ)がまだ骨化せず軟骨の状態だからです。
軟骨は骨に比べて衝撃に弱く、痛くなりやすいのです。
4,シーバー病の治療法
硬くなっているふくらはぎの筋肉と足裏の筋肉・アキレス腱を柔らかくすることです。
これらを柔らかくすることでかかとの骨は引っ張られずにすみ、痛みを軽減させることができます。
なので、ふくらはぎと足裏の筋肉、アキレス腱のマッサージ・ストレッチをしっかりと行ってください。
…
この考え方は正解です。
確かに正解なのですが、この考え方だと運動をすると再び痛みが出てきてしまいます。
なぜかというと、かかとに負担がかかる動きが改善されていないからです。
ジャンプからの着地時や走る時にかかとだけでなく、足のアーチや足首・膝・股関節で衝撃を吸収しなければいけません。
かかとに負担がかかる動きが改善されない限り、かかとの痛みは完治しません。
マッサージやストレッチをしてもその時しかよくなりません。
大切なのは、動きの改善です。
足にはアーチが存在します。
画像引用
https://www.kurashinoclinic.jp/entry/2018/10/27/060000
このアーチを使って、衝撃を吸収しなければいけません。
アーチを使うためには、つま先から着地することです。
かかとから着地してしまうと、衝撃は吸収されずにかかとが痛くなってしまいます。
さらにかかとから着地してしまうとふくらはぎや足裏の筋肉・アキレス腱は硬くなってしまいます。
かかとに負担をかけないために、つま先から着地しましょう。
過去に着地についての記事も書いておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。
この記事は体操競技をメインに書いておりますが、他のスポーツにも共通している部分がたくさんあります。
ここまで少し難しい話をしてしまいました。
まとめるとシーバー病を治すためには、
①硬くなったふくらはぎ・足裏の筋肉、アキレス腱の硬さを柔くする。
②かかとに負担がかからないようにつま先から着地をする。つま先から着地をすることでかかとに負担がかからず、アーチで衝撃を吸収してくれる。
ということでした。
では、実際に自分でシーバー病を治すメニューを紹介しますね。
5,シーバー病を治す2つのメニュー
①硬くなったふくらはぎ・足裏の筋肉、アキレス腱の硬さを柔くするメニュー
●足ブラブラ
足を縦・横に30秒ずつブラブラしましょう。
慣れてくれば、徐々に時間を長くしていきましょう。
簡単そうに見えて、難しいメニューです。
初めのうちは難しいですが、やればやるほどスムーズに動かせるようになってきます。
出来るだけ力を抜いて、メニューを行いましょう。
メニューが終わった後に足が軽い感じや歩きやすい感じが出ればOKです。
正しくこのメニューができるとふくらはぎと足裏の筋肉、アキレス腱は柔らかくなります。
②つま先から着地をするメニュー
●クラシックダイナミックアーチ
5メートル×2セット行いましょう。
つま先から着地をするためには、足指と足首の動きが良くなければいけません。
このメニューを行うことで、正しい足指・足首の動きが身につけられる上に足のアーチが形成される最強のメニューです。
初めのうちはなかなか前に進めないかもしれませんが、慣れてくれば前に進めるようになります。
体の変化を楽しみながら、コツコツ続けましょう。
これら2つのメニューは京都にある松本じゅん接骨院の松本先生が開発されたナチュラリゼーションのメニューの一部です。
ナチュラリゼーションについての詳しい説明はこちらをご覧ください。
6,まとめ
- シーバー病とは、成長期に発生することが多いかかとの痛み。
- シーバー病になってしまう原因は、かかとから着地をして衝撃を上手く吸収できないから。
- ふくらはぎや足裏の筋肉、アキレス腱が硬くなってしまうとかかとの痛みはひどくなる。
- シーバー病を治すためにはふくらはぎと足裏の筋肉、アキレス腱を柔らかくすること。
- かかとへの負担を減らすためにはつま先から着地すること。
- 足ブラブラとクラシックダイナミックアーチを継続することでかかとの痛みは治り、シーバー病は治る。
ということでした。
いかがだったでしょうか?
今までなかなか痛みが治らなかったのは、動きが改善されていなかったからかもしれません。
足ブラブラとクラシックダイナミックアーチを継続することで、動きはよくなります。
動きがよく慣れば、ふくらはぎや足裏の筋肉、アキレス腱は硬くなりません。
さらに動きが良くなると痛みがなくなるだけでなく、パフォーマンスアップまでします。
ぜひこの機会に自分の体を見つめ直し、痛みが治るだけでなく、今後痛みが出ない体を手に入れていただけることを願っております。
動きが変わると今までに無い感覚を手に入れられますよ!
今までにない体の感覚を手に入れたい方はこちらの書籍を読むことがオススメです。
今回紹介させていただいた2つのメニュー以外にも、たくさんのナチュラリゼーションメニューが載っています。
超自然体の作り方: 赤ちゃん運動に秘められた魔法の力 (ナチュラリゼーション研究所)
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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参考文献