こんにちは!
今日は足首(足関節)捻挫について話していきたいと思います。
この記事を読んでみようと思った方は、今までに捻挫をした事があるという方も多いのではないでしょうか?
もしくは自分は捻挫をした事がないけれど、知り合いが捻挫をした事があるという方も多いのではないでしょうか?
捻挫をしてしまうと痛いですよね…
その時はどのような応急処置や治療を行いましたか?
軽い捻挫だったので、特に治療は受けなかった。
重症な捻挫だったので、ギプス固定をされて松葉杖をついた。
などなど…
色々あるかと思います。
今日は足首(足関節)捻挫と最強の治療法ダイナミックアーチについて話していきたいと思います。
画像引用
https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kokokaraseitai/entry-12382902986.html
目次
- ●足首(足関節)捻挫は治ります
- ●足首(足関節)捻挫とは?
- ●足関節の解剖 〜骨と靭帯の解説〜
- ●基本的な治療法
- ●実は固定をせずに、早期に運動療法を開始した方が良い
- ●最強の治療法 ダイナミックアーチ
- ●まとめ
●足首(足関節)捻挫は治ります
結論から言いますと、足首(足関節)捻挫は治ります。
ケガをした瞬間は痛いですし、腫れてきたりすると不安になりますよね?
「このケガ治るのかな?」と不安に思う方も多いと思います。
不安に思ってる方、心配いりません!
治ります!
ただし、早く治るためには最初の処置が重要になります。
今日お伝えするダイナミックアーチ療法を行うことで、最短距離で治ります。
もし、ケガをして時間が経ってしまっている方や後遺症が残っている方、重症ではないが違和感がある方もダイナミックアーチ療法を行うことで良い状態の足首(足関節)を取り戻すことが出来ます。
痛い足首(足関節)を早く治し、違和感のない本来の良い状態の足首(足関節)を取り戻しましょう!
●足首(足関節)捻挫とは?
足関節捻挫とはジャンプからの着地や走っている時にバランスを崩して、足関節をひねり靭帯を損傷する事を言います。
足関節をひねり捻挫する瞬間に微妙に骨の位置がずれて、靭帯を損傷します。
靭帯の損傷程度の分類として、3段階に分けられています。1)
Ⅰ度:靭帯の伸張 (軽度)
Ⅱ度:靭帯の部分断裂 (中等度)
Ⅲ度:靭帯の完全断裂 (重度)
基本的にはⅢ度であっても手術はせずに、保存療法で治すことがほとんどです。2)
●足関節の解剖 〜骨と靭帯の解説〜
足関節の解剖
画像引用http://www.seitai-mikuni.com/1904monthly.html
足関節を別名、距腿関節とも言います。
上の図は右足を前から見た図です。
足関節は脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)という骨の間に距骨(きょこつ)が挟まれて出来ています。
足部の解剖
画像引用https://kame7.net/leg-leg-exercises-blog/blog-beautiful-legs/
上の図は右足を外側から見た図です。
足の骨は足根骨や中足骨などいくつもの小さな骨から出来ています。
捻挫をすると距骨や足根骨などの小さい骨の位置も微妙にずれてしまいます。
足関節周囲の靭帯
画像引用 https://www.muellerjapan.com/blog/archives/13659/
足関節には様々な靭帯があります。
靭帯の役割は、関節が間違った方向に動かないように制動してくれます。
足関節には様々な靭帯がありますが、上の図で赤字になっている前距腓靭帯を損傷するケースが多いです。
●基本的な治療法
皆さんは捻挫をしてしまったら、どういう応急処置をされますか?
一般的に多いのはRICE処置ではないでしょうか?
R(Rest)安静
I(Icing)冷却
C(Compression)圧迫
E(Elevation)挙上
治療法としては、損傷した靭帯に負担を掛けないように固定をするのが基本とされています。
固定の種類は損傷程度に合わせて、ギプス固定、U字スプリント固定、装具固定、テーピング固定などを選択して行きます。
痛みが強ければ、松葉杖をついて足に体重を掛けない方が良いとされています。
治療の流れとしては、受傷直後は固定を行い損傷した靭帯に負担を掛けないようにし、痛みが引いてくると共に固定を軽くして行きます。
固定を軽くすると同時に足関節周りの筋力トレーニングや歩行訓練、バランストレーニングなどを行なって行きます。3)
これが治療の基本的な流れですね。
●実は固定をせずに、早期に運動療法を開始した方が良い
基本的な治療法としては固定をして、必要以上に足関節を動かさないというのがメジャーになっています。
しかし、実は固定をせずに早期に運動を始めた方が予後が良いのです。
靭帯はギプス固定をすると、センサーが鈍ってしまいます。
センサーが鈍らないためにも早期から運動を開始し、体重を掛けて歩いた方が良いのです。その方が早く治り、再受傷率も下がりスポーツ復帰後の不安定感も少なくなるのです。4)
●最強の治療法 ダイナミックアーチ
足関節捻挫を早く治すためには松葉杖を使わず体重を掛けて歩くことと、足関節のトレーニングを早期に開始する事です。
しかし歩いたり、足関節を動かすと痛いですよね?
そりゃそうですよね。
捻挫って靭帯が損傷してしまってるんですもの。
でも歩いたり、動かした方が早く治るんですよ。
痛みがあるのにどうすればいいの?無理矢理動かさないとダメなの?と思うと嫌になりますよね…
そんな方も心配ありません。
そうです。
みなさんお待ちかねの最強の治療法。
ダイナミックアーチです。
ダイナミックアーチとは僕が勉強会でいつもお世話になっている、京都の松本じゅん接骨院 院長 松本先生が開発された治療法です。
松本先生はこのように言われています。
足首の捻挫は一番と言って良いほど発生頻度の高いスポーツ外傷です。
捻挫の応急処置で一般的に言われているのがRICE(安静、アイシング、圧迫、患部を高く保つ)ですが、これではかなり不十分です。
何故なら捻挫とは関節の亜脱臼であり、損傷後最初に行うべきは、ずれてしまった関節の整復なのです。
亜脱臼のまま放置しておくと、関節周囲の炎症は拡がり治癒までに必要以上の時間を要します。
一方、直ちに亜脱臼を整復すると炎症は最小限に収まり、治癒までに最短距離を歩むことができます。
私が開発したダイナミックアーチ療法は足関節捻挫の整復法として生まれました。
足首を捻挫された方や、後遺症に苦しんでられる方を一人でも救いたいと願っています。
捻挫とは、関節の亜脱臼(骨の位置がずれる)し、靭帯を損傷する事を言います。
損傷した靭帯をどう治すか。よりもまずは、ずれてしまった骨の位置を整えないと話は始まらないのです。
骨の位置が整うと損傷している靭帯への負担も減ります。
足関節を構成する骨の位置を正しいポジションに整え、 炎症を最小限抑える事で、靭帯が治りやすい環境を目指すべきです。3)
松本先生がダイナミックアーチについて解説されている動画です。
こちらは、実際に足関節捻挫をされた方に松本先生がダイナミックアーチを行なっている動画です。
足関節捻挫に対する最新治療法 その2 ダイナミックアーチ療法
ダイナミックアーチを行い、骨の位置が正しいポジションに戻ると、ここまで痛みなく歩けるのです!
この状態になると体重をかける事が出来るので、損傷した靭帯が早く治りますし、再受傷のリスクを減らす事ができます。
ダイナミックアーチは重症な捻挫だけではなく、軽度の捻挫でも行った方が良いです。
なぜなら、軽度だからといって治療をしないと1年以内の再受診率が2倍になるという報告もあるのです。 3)
さらに不安感も減り、ダイナミックアーチを継続して行う事でパフォーマンスアップにも繋がります。
画像引用https://ameblo.jp/matsujun-sekkotsuin/entry-10688076867.html?frm=theme
上の図がダイナミックアーチの図です。
このポジションを取る事で足の骨は正しい位置に戻って行きます。
松本先生による解説はこちら↓
ポイント
①母趾球に体重を乗せる
②母趾腹(足の親指の腹)で踏ん張る
③かかとを高く上げる
母趾球に体重を乗せてかかとを上げることにより、足のアーチが上昇し、足部の剛性が高まります。 5)(足の骨が正しい位置に整う)
更に母趾腹で踏ん張ることにより更にアーチが上昇し、足部の剛性が更に高まります。6)
更にかかとを持って圧迫しながら整復することにより、足の骨が正しい位置に整復されます。7)
僕自身もダイナミックアーチで足関節捻挫の方を整復させていただきましたが、効果は抜群でした。
装具固定をして松葉杖をついていた方だったのですが、ダイナミックアーチ後は松葉杖は必要なく、固定も外して歩くことが出来ました。
本当に凄い治療法だと改めて感じた瞬間でした。
ここまで読んで頂いた方は、ダイナミックアーチの素晴らしさを分かって頂けたと思います。
良ければ試してみてください。
でも…
自分は専門家ではないし、捻挫してしまった場合どうしたらいいかわからないですよね。
近くにダイナミックアーチをしてくれる人がいれば良いですが、なかなかいませんよね?
そんな方も心配いりません。
ダイナミックアーチはセルフでも行えるのです。
プロに整復してもらうより効果は少ないかもしれませんが、一度試してみる価値はあると思います。
ただし足関節捻挫に合併して骨折している場合もあります。
痛みが強すぎたり、ダイナミックアーチをしても痛みが軽減しない場合は、骨折が考えられます。
一度整形外科を受診し、レントゲンを撮ってもらう事をお勧めします。
●まとめ
- 足関節捻挫とは関節の亜脱臼の事を言い、骨の位置がずれると同時に靭帯を損傷する。
- 早く治るためのポイントは骨を正しい位置に戻し、積極的に歩く事。
- 骨を正しい位置に戻すための方法はダイナミックアーチ。
- ダイナミックアーチを行う事で最短距離で治っていく。
- さらに再受傷を防げる上に、パフォーマンスアップに繋がる。
- 痛みが強すぎたり、ダイナミックアーチをしても痛みが軽減しないなら骨折の可能性があるので、レントゲンを撮ってもらうべき。
いかがでしたでしょうか?
今まで聞いたことが無かった話も多かったかもしれません。
長々と話してしまいましたが、言いたかったことは、ダイナミックアーチは本当に素晴らしいと言うことです。
ダイナミックアーチはもちろん捻挫の治療としても素晴らしいですが、アスリートとのパフォーマンスアップにも最強のトレーニングです。
足の骨が正しいポジションに並ぶことで足のバネを最大限に発揮し、速く走れる上に、ジャンプ力もアップします。
近くにダイナミックアーチが出来る方がいれば、一度してもらってください。
もしいなければ、セルフでもかまいません。
ダイナミックアーチを体感していただき、足関節捻挫の治療や捻挫の再発予防、さらにパフォーマンスアップに繋げていただければと思っております。
あなたが1日でも早くつらい状態から抜け出し、良い状態で過ごせることを願っております。
本日は最後まで読んでいただきありがとうございました。
質問がある方は、コメント欄まで!
大阪での治療に加えて、オンライン治療も始めましたので、気軽にご相談ください。
参考文献
1)Orthopaedice Vol.30 No.10 P249-254
2)Orthopaedics Vol.30 No.7 P29-33
3)Orthopaedics Vol.28 No.10 P163-172
4)井原秀俊:足関節外側側副靱帯損傷新鮮例に対する早期運動療法のX線的評価
5)徳王丸香織,高橋真,関川清一•他:長腓骨筋と後脛骨筋のエクササイズが踵上げ動作に及ぼす影響について.体力科学(2009)58,387~394
6)石坂正大,大好崇史,秋山純和:足趾圧迫練習が内側縦アーチに及ぼす影響.理学療法科学22(1):139-143,2007
7)構造医学 P24-27