こんにちは!
今日はなぜ股関節や膝、足首をケガしてしまうのか?について話していきます。
皆さまは股関節や膝、足首のケガと聞いてどのようなケガをイメージされるでしょうか?
オスグッド・シュラッター病、ジャンパー膝、フォッファ病、腸脛靭帯炎、鵞足炎、シンスプリント、シーバー病、アキレス腱周囲炎、脛骨疲労骨折、腓骨疲労骨折、行軍骨折、ジョーンズ骨折など……たくさんあります。
少し専門的すぎましたね…
もし興味があれば調べてみてください。
画像引用
https://store.descente.co.jp/column/column201810-02.html
目次
●怪我をしない体づくりのポイント
結論から言うとケガをしない体づくりのポイントは、自分の体を知ることです。
自分の体の状態をわからずに動かしてしまうので、ケガをしてしまうのです。
「そんなことはわかってる!」
でも「自分の体の状態ってどうやったらわかるの?」と思う方も多いと思います。
いきなり運動中に[自分の体の状態を把握する]のは非常に難しいです。
まずは日常生活の動きで、[自分の体の状態を把握する]ようにしていきましょう!
●なぜ怪我をしてしまうのか?
では、なぜケガをしてしまうのでしょうか?
みなさまも一度考えてみてください。
原因としては
●練習量が多すぎるから
●体が硬いから
●成長期だから
●knee-in toe-out(膝が内に入り、つま先が外に向いて脚が捻れてしまった状態)
などと言われたりします。
改善方法として、
●練習量を抑えましょう。
●ストレッチをしましょう。
●テーピングを巻きましょう。
●膝とつま先の向きを揃えましょう。
となります。
確かに全て正解だと思います。
でも、もっと他に原因があるのではないかと僕は思います。
それは…
足です。
股関節や膝、足首をケガしてしまう選手は足の指が動かないことが非常に多い気がします。
●足指の動きが怪我と関係する
足の指が動かなければ、衝撃を上手く吸収出来ずに、足裏に負担がかかり、足首やすね、膝、股関節にまで負担がかかってしまいます。
では、どうすれば足の指が動くのか?ということなのですが、以前記事にしているので、こちらをご覧ください。
この記事には書いていないのですが、最も大切なのが、第一趾(母趾)のMTP関節がどれだけ動くかだと僕は思います。
画像引用https://www.kouishougai.jp/example/
では、第一趾のMTP関節がどれだけ動くかチェックしてみましょう。
MTP関節が動くように足の指をグーパーしてみましょう。
思ったより動かない方は多いのではないでしょうか?
DIP関節やPIP関節は動くけど、MTP関節は動かない……という方が多いと思います。
(関節の位置は図を見てイメージして頂ければありがたいです…)
どうしてなんでしょうか?
それは…
普段から足の指を動かしていないからです。
指を反らすことを伸展(背屈)、曲げることを屈曲(底屈)というのですが、伸展、屈曲とも自分の思い通りに動かなければいけません。
この記事に書かれている通り、歩くだけで足の指は動くはずなのです。
●普段の歩き方の重要性
画像引用https://en.m.wikipedia.org/wiki/Barefoot
歩く時の上の図のタイミングで左の第一趾のMTP関節は伸展しています。
MTP関節を伸展すればするほど、足首は底屈して行きます。
かかとが上がってつま先立ちしていくようなイメージですね。
画像引用https://kansetsu-life.com/comm_dict_pro/result.html?l=
さらに、MTP関節が伸展、足関節が底屈していくと、股関節も自然と伸展していきます。
画像引用https://www.stretch-up.jp/blog/shinsaibashi/body-shinsaibashi/cause-hip-joint-is-stuffed-up/
少しイメージしづらいかもしれませんが、実際に歩いてみるとよくわかると思います。
簡単に説明すると、後ろの脚が伸びきれば良いということです。
画像引用
https://plaza.rakuten.co.jp/pochikozu/diary/201805090000/?scid=wi_blg_amp_diary_next
(この写真は大迫傑選手が走っている姿ですが、歩いている時もこのように後ろ脚が伸びるのが理想です。)
すると自然にMTP関節伸展、足関節底屈、股関節伸展位になるのです。
ですが、実際は後ろの脚が伸びず、かかとが上がらずに、足裏を擦って歩いている方が多い気がします。
画像引用
https://bikyaku.mikara.jp/contents/walking/walkinglesson1/
歩き方についても以前記事にしているので、良ければご覧ください。
この記事に書いているように、重心を運ぶ歩き方が出来れば、自然と後ろの脚が伸びてくるはずです。
ここまで、歩き方の話ばかりしてしまいました。
そんなことはいいから、足の指を動かす方法を教えて!って感じですよね。
足の指を動かすためには…
ストレッチをしましょう!ってなると思います。
たしかに足の指を動かすためにストレッチすることは大切だと思います。
ですが、歩くだけで指が動くのに、ストレッチをする時間がすごくもったいないと僕は思います。
毎日数千歩、または数万歩と歩く中で、動きを変えるだけで、MTP関節は動いてくると思います。
●怪我をしない体を目指して
なぜこんなにMTP関節について言うのかと思うかもしれませんが、
MTP関節が動かないということは、足関節は底屈していない。股関節も伸展していない。
普段から足首も股関節も動かせていないということなのです。
普段から動かしていないので、足首と股関節はおそらく、硬いでしょう。
なので、足首が硬いからストレッチをしましょう。
股関節が硬いからストレッチをしましょう。
となります。
確かに指導者の方やトレーナーがストレッチを手伝えば、足首と股関節は柔らかくなるでしょう。
ですが、歩き方は良くなるでしょうか?
たぶん良くならないと思います。
可動域は広がると思いますが、動きは変わらないと思います。
どうしたら柔らかくなるのか?よりもなぜ硬くなってしまったのかを考えなければいけません。
この場合だと、歩き方を改善するべきだと思います。
歩き方が改善されると、足首や股関節の動きが良くなるので、可動域は広がり、循環も良くなって疲労の抜け方なども変わってきます。
スポーツでは、色々な動きを要求されます。
様々な方向に走ったり、ジャンプしたり、着地したり。
さらに、その中でボールを使ったり、器具を使ったりと…。
ケガをする選手をよく見ていると、やっぱり力んでしまって動きも硬くなり、足首が動かない。股関節が動かない。
そういう選手に力を抜け!もっと楽に動け!と言ってもなかなか動けないものです。
なぜなら、普段歩くだけでも無駄な力が入って動きが悪くなっているからです。
プレーの時だけ力を抜くのは、非常に難しいと思います。
日頃の体の使い方の延長に、スポーツでの体の使い方があると思います。
日頃自分の思い通りに体を動かせないのに、スポーツで思い通り動かすのは非常に難しいと思います。
自分の思い通りに体を動かせないから股関節や膝、足首をケガしてしまうと思います。
自分の思い通りに体を動かす。
まずは歩き方から始めてみてはいかがでしょうか?
●まとめ
自分の思い通りに体を動かせないから股関節や膝、足首のケガは起きてしまう。
↓
普段から股関節や膝、足首を動かせていない。
↓
プレーの時だけ動かそう意識しても良くならない。
↓
なので、日頃の体の使い方を意識しましょう。
↓
まずは歩き方から始めてみましょう。
はじめに足のMTP関節が動かないとダメと言ったのは、普段から使えてるかどうかの確認だったということです。
普段から良い体の使い方が出来ているとケガのリスクは下がります。
しかし、普段の体の使い方が悪いとケガをしやすくなってしまいます。
たったそれだけのことです。
今さら歩き方?なんて思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、その今さらが大切なのです。
もう一度自分の体と動きを見つめ直し、ケガをしない体と質の高い動きを身につけていただけることを願っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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参考文献
https://ameblo.jp/matsujun-sekkotsuin/entry-12142447779.html