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「国家資格 柔道整復師」「ナチュラリゼーション認定中級トレーナー」取得の体操競技指導者が今まで以上に健康になる方法や関節痛や慢性痛などの痛みを改善する方法、美しいスタイルを取り戻す方法、アスリートがパフォーマンスアップする方法について書いています。

体操競技の着地は足の指とお尻で決まる!着地を決める方法とは

こんにちは!

 

今日は体操選手の着地の止め方について話していきたいと思います。

 

僕自身も学生時代は体操競技を行なっていました。現在は指導者兼トレーナーをさせて頂いております。

 

今までは健康についての記事をメインに書いてきましたが、これからは健康についての記事だけでなく、体操競技に特化した記事も書いていきたいと思っております。

 

今回の内容は体操競技に特化した記事ですが、他の競技のアスリートの方にも参考になる記事ですので是非読んでみてください!

 

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画像引用

http://www.ssf.or.jp/history/essay/tabid/1141/Default.aspx

 

 

 

目次 

 

 

 

●着地は足の指とお尻で決まる

結論から言いますと、着地は足の指とお尻で決まります。

 

「膝を使って衝撃を吸収しなさい」と言われたりしますが、実は足の指お尻が重要なのです。

 

もちろん、膝で衝撃を吸収することも大事なのですが、それ以上に足の指お尻「着地を止められるか」「ケガをせずに着地できるか」を決めているのです。

 

着地を止めて「減点なく」「美しく」「怪我をしない体」を作っていきましょう!

 

 

●理想の着地とは?

いきなりですが、

皆さまが思う理想の着地とはどのような着地ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が思う理想の着地は舞い降りてきたかのような着地。

ふわっと止まることです。

 

 

 

 

 

 

僕の話はどうでもいいとして、今日は着地の仕方について話していきたいと思います。

 

 

ピタッと着地が決まればかっこいいですよね!

かっこいいのはもちろんですが、減点もされないですし演技全体の印象が良くなります。

 

 

こうすれば必ず着地が止まる!というかっこいい話は残念ながら出来ませんが、こうすれば止まりやすいんじゃないかな?と感じたことを話していきたいと思います。

 

そして着地が止まる、止まらないもそうなのですが、上手に体を使い着地でケガをしないようにするポイントを伝えていきたいと思います。

 

 

 

今回なぜ着地の仕方を話そうかと思ったかというと、

着地の仕方が悪くて着地が止まらない選手が多いことと、踵や足首、膝、股関節を傷める選手がすごく多いからです。

(病名で言うとシーバー病、足関節捻挫、オスグッド•シュラッター病、グローインペインなど)

 

足関節捻挫の記事はこちら! 

kojimagym.hatenablog.com

 

 

 

ではどうすれば、体を上手に使い着地を止めることが出来るのでしょうか?

 

 

皆さまも一度考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 高さがあり余裕のある着地をする。
  • マットを確認しながら着地を狙う。
  • 膝をクッションとして使う。
  • 頭の位置を高く保つ。

 

などがあげられるでしょうか?

 

 

 

全て正解だと思います。

 

ここに僕の考えをプラスするのであれば、足の指で衝撃を吸収するということです。

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画像引用https://www.kouishougai.jp/example/

 

そうです。

この記事で紹介している股関節や膝、足首をケガしないためにMTP関節を使うということです。

kojimagym.hatenablog.com

 

 

ではどうすれば足の指を使い衝撃を吸収出来るかと言うと、つま先から着地をすることです。

 

 

●理想の着地を決めるポイント 〜解剖学的解説〜

 

つま先から着地をすると一瞬ですが、つま先立ちの様な形になります。

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画像引用https://goyat.biz/active-senior/toe-standing.html

 

この時につま先立ちから踵を着く瞬間にMTP関節が動き、衝撃を吸収している事になります。

MTP関節が動くと同時に足首も動き、衝撃を吸収してくれています。

さらに人の足には衝撃を吸収するためにアーチがあります。

このアーチでも衝撃を吸収してくれるのです。

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画像引用https://www.kurashinoclinic.jp/entry/2018/10/27/060000

 

あとは、膝と股関節、骨盤を使い衝撃を吸収することです。

 

この時の骨盤が非常に大切で、絶対に後傾させてはいけません。

前傾させてください。

お尻を上に向けるイメージですね。

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画像引用https://reedgreenbeauty.com/bad-standing-posture/

 

骨盤を前傾させると腰が軽く反ると思います。

この反りが反り腰=ダメではないので、注意してください。

腰は反っても問題ありません。

むしろ腰が丸まっている方がいけません。

 

骨盤を前傾させると腰が反るのが普通なのです。

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画像引用https://s-takanaga.com/blog/post-150912/

 

 

 

下の図をご覧ください。

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画像引用https://smcb.jp/diaries/4696761 

すごくわかりやすいイラストがあったので、引用させていただきました。

骨盤を前傾させている、図のCが正解ですね。

骨盤を前傾出来ず衝撃を吸収出来ていない、AやBの様に着地する選手に足首やオスグッドなどの膝の痛みを抱えている選手が多いイメージです。

 

 

つま先から着地し骨盤を前傾させる事で、Cの様に着地出来る様になります。

MTP関節、足のアーチ、足首、膝、股関節、骨盤を使い衝撃を吸収して着地を止めることが出来ます。

 

 

 

 

これを逆に踵から着地し骨盤を後傾した状態で着地すると、MTP関節と足のアーチ、足首は使えず衝撃は吸収されず着地は止まりません。

着地が止まらないどころか衝撃を吸収出来ていないので、踵や足首などあらゆるところを傷める可能性が上がってしまいます。

 

 

 

 

●理想の着地を決める練習方法

それでは、つま先から着地し骨盤を前傾させる方法を紹介しますね。

 

 

練習方法としてまずは、その場でジャンプし着地を止める事です。

この時に出来るだけ音を立てずにふわっと着地しましょう。

 

ふわっと着地する方法は、つま先から着地し骨盤を前傾させる事です。

骨盤前傾の姿勢が出来ていると、お尻で体重を受け止めている感覚が得られるはずです。

逆に骨盤後傾の姿勢で着地していると、大腿四頭筋(太ももの前側)で体重を受け止めている感覚になります。

 

10回ほど行ってみて足音がなるかどうかと、どこがしんどくなるかをチェックしてみましょう。

足音が小さく、お尻がしんどくなればOKです。

 

 

正しい形で出来てくれば、少しずつ高いところから行っていきましょう。

 

高いところからでも出来るようになってくれば、スタンド宙返りの着地など技の着地で確認しながら行っていきましょう。

 

 

 

●減点されない着地だとケガを減らせる 

 

こちらは世界女王バイルズ選手の跳馬の演技。

完璧な実施ですね。

着地も素晴らしい。

 

バイルズ選手は着地の時に軽くしか膝を曲げていませんよね?

これはつま先から着地し骨盤前傾を出来ている結果、MTP関節、足のアーチ、足首、膝、股関節、骨盤を使い衝撃を吸収出来ているからだと思います。

 

技自体の高さも捻り終わりの早さも凄いですが、ここまで高い位置で着地出来るのは素晴らしいと思います。

 

逆に衝撃を上手に吸収出来ないと着地は止まらないですし、MTP関節と足のアーチ、足首を使えない分膝を深く曲げてしゃがみ込まないと衝撃を吸収出来なくなってしまいます。

 

これからの体操界は美しさを求められる時代です。

着地が止まるのと止まらないのでは大きな差が生まれてしまいます。

着地が止まっても、しゃがみ込んでしまうと減点されてしまいます。

着地を出来るだけ高い位置で止めることが求められます。

高い位置で着地を止められるカッコいい体操選手になっていただければと思っております。

 

 

 

●まとめ

  • 着地を止めるには衝撃を吸収する事。
  • 衝撃を吸収するためにはつま先から着地し、骨盤を前傾させる事。
  • 上手に着地出来ると着地が止まりやすくなり、ケガが減る。

 

 

ということでした。

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

長々と話してしまいましたが一言でまとめると、つま先から着地しお尻で止めましょう。

ということでした。

 

 

 足首を柔らかくする方法の記事でも紹介させていただいたのですが、階段を出来るだけ早く静かに降りるのも衝撃を吸収する良い練習ですよ!

着地の練習と同時並行で階段を静かに降りる練習もしてみてください。

kojimagym.hatenablog.com

 

 

 

この内容は体操競技だけでなく、バスケットボールやバレーボールなどの種目でも同じ事が言えます。

 

 

ぜひ実践していただき、体操競技はカッコよく着地を止められるように。

他の競技の方はジャンプからの着地などで、ケガをせずに早く次の動きに反応出来るようになることを願っております。

 

 

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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