グローインペインになってしまうと運動をすると股関節が痛くなってしまい辛いですよね…
歩くだけでも辛い場合もあります。
今日はそんな方のためにセルフケアでグローインペインを完治させる方法を紹介します。
画像引用https://karadak.com/newsfeed/
目次
１,グローインペインは治ります
結論からいうとグローインペインは治ります。
- 今まで病院や整骨院で治療してもらったが治らなかった。
- マッサージやストレッチ、アイシングをしているが治らなかった。
- 痛みは治らないものだと諦めている。
という方も心配ありません。
今までの治療は根本治療ではなく、対症療法しかしていなかったから完治しなかったのもしれません。
今日紹介する内容は根本治療の考え方で、理解しながらセルフケアメニューを継続していくことでグローインペインは完治に向かいます。
痛みなく、思い切って運動出来る体を取り戻しましょう！
２,グローインペインとは
グローインペインは、鼠径部（そけいぶ）(ももの付け根辺り)に痛みが生じるスポーツ障害で特にキック動作を繰り返し行うサッカー選手に多く発症します。痛みはランニング動作、ジャンプ、ステップや切り返し動作、キック動作など様々な場面で見られます。サッカー選手におけるグローインペインは年齢に関係なく両側性に発生しており、キック動作に関しては蹴り足と軸足のいずれも痛みの原因となっているといえそうです。
筋の硬さや筋力のアンバランス、負担が生じやすいキック動作などが痛みの原因となっていることが多いため、リハビリテーションでは、痛みの原因を明確にしたうえで治療することが大切です。1)
画像引用http://seitai-realize.com/2018/05/02/
３,股関節の解剖学
グローインペインの治療法を紹介する前に股関節の解剖を見ておきましょう。
股関節前面
画像引用 ネッター解剖アトラス原書第6版 p479.480
股関節後面
画像引用 ネッター解剖アトラス原書第6版 p481.482
パッとこれだけ見せられてもよくわからないと思いますが、知っていただきたかったことは股関節の周りにたくさんの筋肉があるということです。
４,グローインペインの治療法
グローインペインは股関節前面の筋肉の硬さが原因で痛みが出ています。
なので股関節前面の筋肉の硬さを改善しなければいけません。
股関節前面の筋肉を柔くして痛みを和らげるために、マッサージやストレッチを行いましょう。
正解です。
この考え方は正解なのですが、これだけだと対症療法にしかなりません。
対症療法（マッサージやストレッチだけ）だと治療後の痛みは軽減しますが、運動すると痛みが出てきてしまいます。
大切なのは、なぜ股関節前面の筋肉が硬くなってしまうかを考えることです。
股関節前面の筋肉は股関節を屈曲させる筋肉です。
画像引用https://www.stretch-up.jp/blog/shinsaibashi/body-shinsaibashi/cause-hip-joint-is-stuffed-up/
股関節を屈曲する際に股関節前面の筋肉は力が入ります。
ですが、伸展させる時にはお尻に力が入り、股関節前面に力を入れてはいけません。
グローインペインになってしまう方のほとんどが、股関節を伸展させた際に股関節前面の力を上手く抜けません。
股関節前面の力を抜くことができない限り、マッサージやストレッチを行っても完治しません。
『股関節を伸展させた時に、股関節前面の力を抜く』
これこそが根本治療なのです。
根本治療を継続していけば、痛みが出ない体になっていきます。
股関節を伸展させた時に、股関節前面の力を抜くことが出来れば筋肉が硬くなることを抑えられ、痛みが出なくなるのです。
ここまで少し難しい話をしてしまいました。
理解していただけたでしょうか？
理解はできたけど具体的にどうすればいいの？という感じですよね。
それではグローインペインを完治させる２つのメニューを紹介します。
５,グローインペインを完治させる２つのメニュー
①股関節クルクル
目的：股関節の柔軟性・可動域の獲得、股関節前面に力が入らないようにする練習
右回り・左回りを左右両足とも１０回ずつ行ってください。
慣れてくれば、徐々に回数を増やしていきましょう。
ポイント
出来るだけ全身の力を抜いて楽にクルクルと回しましょう。
お腹や股関節の前面がマットから離れないように注意しながら行ってください。
メニューが終わった後に股関節がスムーズに動く感じ、足が軽い感じがあればOKです。
②ハイハイ
目的：体を正しく支えることで股関節前面の負担を減らす。股関節伸展方向へ正しく力を入れる。
５メートル×２セット行ってください。
慣れてくれば徐々に距離を長くしていきましょう。
ポイント
お腹の力を抜いて骨盤を前傾させましょう。
⭕️（骨盤前傾）
✖︎（骨盤後傾）
ハイハイも出来るだけ力を抜いてスムーズに前に進みましょう。
ハイハイが終わった後に股関節がスムーズに動く感じや歩きやすい感じが出ればOKです。
やればやるほど股関節の痛みはなくなってきますし、肩甲骨の動きも良くなりますよ！
ぜひやってみてください！
この２つのメニューは京都にある松本じゅん接骨院の松本先生が開発されたナチュラリゼーションの一部です。
ナチュラリゼーションについての詳しい説明はこちらをご覧ください。
６,まとめ
- グローインペインとは股関節前面の痛みのこと。
- グローインペインになってしまう原因は股関節前面の筋肉の硬さが原因。
- 股関節前面の筋肉が硬くなってしまう原因は、股関節伸展時に股関節前面の力が抜けていないから。
- 股関節伸展時に股関節前面の力が抜けると筋肉は硬くならず、痛みは治っていく。
- グローインペインを完治させるセルフケアメニューは、股関節クルクルとハイハイ。
- メニューを継続することで股関節の痛みは完治に向かう。
ということでした。
いかがだったでしょうか？
今までなかなか痛みが引かず、辛い思いをされていたかもしれません。
ですが、今日お伝えした内容を理解していただき、股関節クルクルとハイハイを継続することで完治に向かっていきます。
この記事をきっかけに自分の体を見つめ直し、痛みなく思い切って運動出来る体を取り戻していただけることを願っております。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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過去にこんな記事も書いておりますのでよろしければ読んでみてください。
今回紹介させていただいた２つのメニュー以外にもナチュラリゼーションにはたくさんの素晴らしいメニューがあります。
ケガの治療ももちろんですが、パフォーマンスアップしたい、もっと自分の体を美しくしたいという方にオススメの書籍です。
参考文献
1)http://www.yspc-ysmc.jp/column/rehabilitation/rehabili-column-201304.html
