シンスプリントになると走るとすねが痛くなりますし、歩くだけでも痛い時がありますよね。
なんとか痛みを治したいと思って色々試しているけれど、なかなか治らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな方のためにシンスプリントの治し方を紹介します。
完治させる2つのポイントを踏まえて、自宅で出来る2つのセルフケアをご用意しております。
あなたも痛み無く、思い切って運動が出来る体を取り戻しましょう。
画像引用https://tential.jp/journals/foot/thin_sprint/002
目次
- 1,シンスプリントは治ります
- 2,シンスプリントとは?
- 3,なぜシンスプリントになってしまうのか?
- 4, シンスプリント(すねの痛み)を完治させる2つのポイント
- 5,シンスプリントを治す2つのメニュー
- 6,まとめ
1,シンスプリントは治ります
結論から言うと、シンスプリントは治ります。
今まで
- マッサージ
- ストレッチ
- トレーニング
- アイシング
- テーピング
- インソール
などの治療法を試してみたけれど、治らなかったという方も心配ありません。
今回紹介させていただく『完治するための2つのポイント』を知っていただき、『自宅で出来る2つのセルフケア』を行うことで、シンスプリントは完治に向かっていきます。
痛みなく、思い切って運動が出来る体を取り戻しましょう!
2,シンスプリントとは?
シンスプリントは、「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」とも呼ばれ、すねの骨(脛骨)にくっ付いている骨膜(≒筋肉)が炎症している状態です。
https://ishigami-seikei-cl.com/より引用
疲労骨折との違い
シンスプリントは骨膜や筋膜の炎症なので、初期段階ではレントゲンに写りません。レントゲンに写るということはすでに悪化して骨にも異常をきたしている状態です。またシンスプリントと似ている疾患に「疲労骨折」があります。長期間すねの内側にだけ痛みがある場合には「疲労骨折」との鑑別が必要になります。
https://hakuohdaimaebs.com/syojyo/thinsprint/より引用
シンスプリント(骨折していない状態)で痛みを我慢しながら運動を続けていると痛みが悪化し、疲労骨折に至る可能性があります。
疲労骨折になってしまうと痛みが増すとともに、治るまでの時間がよりかかってしまいます。
決して、無理はしないようにしましょう。
痛みが出る場所
すねの内側の真ん中より下側が痛む場合が多いです。
画像引用https://aoki-8.com/73400/2019/04/25/
痛みが出やすいスポーツ
足に負担が掛かるスポーツに痛みが出やすいです。
- 陸上(中•長距離、走り高跳びなど)
- バスケットボール
- バレーボール
- サッカー など
痛みが出やすい年齢
中高生に多いです。
3,なぜシンスプリントになってしまうのか?
練習量が多かったり、厳しい練習メニューをこなしている選手に多くみられます。
練習量が多かったり、厳しい練習メニューをこなしていると
- 筋肉に疲労がたまる。
- 筋肉が硬くなる。
- 筋肉が硬くなったことですねの内側に負担がかかり痛くなる。
というように言われています。
確かに正しい考えだと思います。
ですが、本当に正しいのでしょうか?
僕の考え方としては「半分正解だが、半分は間違っている」です。
どうしてかというと、練習がハードで疲労がたまり、痛みが出るのは確かです。
ですが、同じ練習をしているチームメイト全員がシンスプリントになりますか?
おそらく、全員はならないと思います。
また、疲労がたまって痛くなるのであれば、両足とも痛くなっているはずです。
それなのに、片足だけ痛いという方も多いのではないでしょうか?
シンスプリントになる方には2つの共通点があります。
①内股
②扁平足
これら両方もしくは、どちらかになっている方がシンスプリントになるケースが多いです。
①内股
膝が内側を向き、つま先が外側を向く姿勢「Knee-In Toe-Out」と言います。
Knee-In Toe-Outは内股の状態を示しており、足がねじれてしまい、すねに痛みが生じやすくなります。
本来、走る時やジャンプする時は膝とつま先が正面を向かないといけません。
画像引用http://jadmt.or.jp/2017/06/28/1151/
② 扁平足
人間の足には「アーチ」が存在しています。
足のアーチがなくなってしまっている状態を「扁平足」と言います。
アーチがあると走っている時やジャンプからの着地時に衝撃を吸収することが出来ます。
しかし、扁平足だと衝撃を吸収出来ずに、すねに負担がかかり痛みが出てしまいます。
画像引用
https://nurseful.jp/nursefulshikkanbetsu/orthopedics/section_2_07_01/
扁平足に加えて、「回内足」と状態があります。
足全体が内側に倒れてしまっている状態です。
この状態でも、衝撃はうまく吸収出来ず、すねが痛くなってしまいます。
画像引用http://ashinayami.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
4, シンスプリント(すねの痛み)を完治させる2つのポイント
内股と扁平足を改善することでシンスプリントのすねの痛みは自然と消えていきます。
①内股の改善
運動中のKnee-In Toe-Outになってしまうクセを膝とつま先を正面に向けることで、すねへの負担は減り、自然と痛みは消えていきます。
②扁平足の改善
扁平足を改善するメニューを行うことでアーチが形成されます。
アーチが形成されると衝撃を吸収できる足になり、すねへの負担が減って、痛みは自然と消えていきます。
5,シンスプリントを治す2つのメニュー
①カエル(内股の改善)
画像引用http://yohata-seikotsu.com/blog/2861.html
図のようにカエルのストレッチを30秒×3セット行ってみましょう。
ポイントはお腹の力を抜くことです。
初めのうちは硬くて、難しいかと思いますが継続していくと自然と柔らかくなっていきます。
このカエルのストレッチが柔らかくなることで内股は改善され、すねへの負担が軽減し、自然と痛みは消えていきます。
無理のない範囲で、継続してみてください!
②クラシックダイナミックアーチ
うつ伏せになり、足の親指で地面を蹴って前に進みましょう。
出来るだけお腹や腕には力を入れずに、足の親指で地面を蹴って前に進みましょう。
3メートル×3セット
初めのうちはなかなか前に進めないかもしれませんが、慣れてくると自然と前に進めるようになります。
親指で地面を蹴って前に進むことで、アーチが形成されます。
無理のない範囲で続けてみてください!
この2つのメニューは京都にある松本じゅん接骨院の松本先生が開発された『ナチュラリゼーション』の一部です。
ナチュラリゼーションとは、赤ちゃん時代の運動を松本先生が発展させたものです。
「なぜ、赤ちゃん運動をしないといけないの?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
僕も昔は同じように思っていました。
僕自身もナチュラリゼーションを始めて5年目になりますが、以前に抱えていた腰痛や肩の痛みは全てなくなりました。
この『痛みが自然と消えていく』という感覚は、ナチュラリゼーションを体感した方にしかわかりません。
詳しい説明はこちらに書いてあります。
ナチュラリゼーションには今回紹介させていただいた、2つのメニュー以外にもたくさんの素晴らしいメニューがあります。
ナチュラリゼーションを始めて『痛みのない体を取り戻したい!』という方にはこちらがオススメです。
超自然体の作り方: 赤ちゃん運動に秘められた魔法の力 (ナチュラリゼーション研究所)
6,まとめ
- シンスプリントとは、すねの内側の骨膜の痛み。
- シンスプリントになってしまう原因は、内股と扁平足。
- 内股を改善するメニューはカエル。
- 扁平足を改善するメニューはクラシックダイナミックアーチ。
- 内股と扁平足が改善するとすねへの負担は減り、自然と痛みは消えていく。
ということでした。
いかがだったでしょうか?
すねの痛みを完治させる2つのポイントは
- 内股の改善(カエル)
- 扁平足の改善(クラシックダイナミックアーチ)
でした。
この2つのメニューを継続することで、すねの痛みがなくなるだけでなく、体の使い方が上手くなるのでパフォーマンスアップまでします。
あなたのすねの痛みがなくなり、思い切って運動ができる体を取り戻せることを願っております。
ここまで読んでいただいたあなたにオススメの物をいくつか紹介させていただいてから、終わりにさせていただきます。
扁平足についての詳しい説明
大人になってからも赤ちゃん運動と足の親指が大切だというお話
まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、今回はこの辺りで終わりにさせていただきます。
最後まで丁寧に読んでいただきありがとうございました。
質問がある方はコメント欄まで宜しくお願い致します。
大阪での治療やオンライン治療もやっておりますので、気軽にご相談ください。