ココロもカラダも健康で幸せに🤗

「国家資格 柔道整復師」「ナチュラリゼーション認定中級トレーナー」取得の体操競技指導者が今まで以上に健康になる方法や関節痛や慢性痛などの痛みを改善する方法、美しいスタイルを取り戻す方法、アスリートがパフォーマンスアップする方法について書いています。

オスグッドを再発させない本当の治療法 セルフケアで完治させる方法を紹介

皆さま明けましておめでとうございます。

 

どうぞ本年も宜しくお願い致します。

 

今年は東京オリンピックが開催されますね。

今日は未来のアスリートのために少しでも役に立てればと思い、オスグッドについて話していきたいと思います。

 

このブログを読んでくださる方は、以前自分がオスグッドになった方や知り合いにオスグッドになった方がいた、自分の子供が今オスグッドになっている方など様々だと思います。

 

今日はオスグッドになぜなってしまうのか、どうすれば痛みが無くなるのかについて話していきたいと思います。

f:id:KojimaKazuya:20191120075737j:image

画像引用https://spor-web.com/osugood/

 

目次

 

 

●オスグッドは治ります

結論から言いますと、オスグッドは治ります。

 

オスグッドになると走ったり、ジャンプしたりすると痛いですよね?

  • 整骨院での治療後は良くなるが、運動するとまた痛みが出てきてしまう。
  • テーピングやサポーターをすると痛みはないが、怖さがあるためテーピングやサポーターなしでは、運動出来ない。
  • 怖さがあるため、思い切って運動出来ない。

などなど

 

痛みがあるってつらいですよね…

 

オスグッドは成長痛とも言われたりするから痛みがあるのは仕方ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしません。

 

 

そんなことないです。

 

再発もしないですし、完治します。

 

ではなぜ、オスグッドが完治しないのでしょうか?

 

その答えは、対症療法しかしていないからです。

 

根本治療をしない限り、再発もしますし、完治もしません。

 

このブログでは、オスグッドを再発させずに完治させる根本治療をセルフケアで行ってもらう方法を紹介します。

 

痛みなく、思い切って運動出来る体を取り戻しましょう!

 

 

●オスグッドとは?

オスグッドとは、正式にはオスグッド・シュラッター病と言います。

太ももの前面にある大腿四頭筋が繋がっている、膝のお皿の下の部分に痛みや腫れがある状態を言います。

f:id:KojimaKazuya:20191230115619j:image

画像引用https://www.aoi-sekkotsuin.jp/symptom/84.html

 

オスグッドになると、膝の下がボコッと膨れてしまいます。

このボコッと膨れている部分に痛みを感じることが多いです。

小学校の高学年から中学生のスポーツ選手に多くみられます。

f:id:KojimaKazuya:20191230115847j:image

画像引用https://www.zamst.jp/tetsujin/knee/osgood-disease/

 

 

太ももの前面にある大腿四頭筋が膝のお皿の下まで繋がっており、大腿四頭筋が硬くなってしまうと筋肉が繋がっている骨の部分(付着部)が引っ張られ痛みが出ます。

下の図で②停止と書いてある部分です。

この部分を脛骨粗面(けいこつそめん)と言います。

中学生くらいまでは付着部(脛骨粗面)は軟骨になっており、大人になるにつれて軟骨が骨に変化していきます。

軟骨は柔らかいので、大腿四頭筋が硬くなると脛骨粗面部が引っ張られオスグッドになると言うことです。

小学生の高学年から中学生に多い理由としては、まだ膝の軟骨が骨に変化していないからです。 

 

 

右脚を前から見ている図です。

f:id:KojimaKazuya:20191230145029j:image

画像引用https://muscle-guide.info/rectusfemoris.html

 

 

 

●なぜオスグッドになってしまうのか?

原因としては、

  • 成長期だから。
  • 練習量が多いから。
  • 体が硬いから。

などと言われたりします。

 

その中でも一番の原因は体の硬さ、特に太もも前面にある大腿四頭筋の硬さが考えられます。

 

大腿四頭筋が硬くならなければ、脛骨粗面を引っ張ることはないのでオスグッドになる確率を下げてくれます。

 

 

 

●一般的な治療法

一般的な治療法としては、

  • 運動すると痛みが出るので安静にしましょう。
  • 膝に炎症が起きているのでアイシングをしましょう。
  • 大腿四頭筋が硬いのでマッサージやストレッチを行い、筋肉を柔らかくしましょう。
  • 大腿四頭筋をサポートするように、テーピングを行いましょう。(キネシオテープなど)
  • 患部(脛骨粗面)に負担がかからないように、膝蓋靱帯を圧迫するバンドなどの装具を行いましょう。

など言われることが多いです。

 

 

●なぜ痛みが再発してしまうのか?

一般的な治療法で完治した方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?

完治した!と言う方もいれば、マシにはなったけどまだ痛いと言う方も多いかと思います。

 

そういう方は、

  • 安静にしていると痛みはないが、運動すると痛みが出てきてしまう。
  • マッサージやストレッチをして、少しは痛みが減るが完治はしていない。
  • テーピングや装具をして運動すると痛みはないが、何もつけていない状態だと痛みが残っている。

などの意見があるかと思います。

 

 

どうしてなのでしょうか?

 

それは…

 

 

 

 

 

対症療法しかしていないからです。

 

 

 

 

 

 

完治された方は、一般的な治療法で構いません。

 

 

しかし、完治されていない方は一般的な治療法では治らないのです。

 

では、どうすれば完治するのでしょうか?

 

 

答えは簡単です。

大腿四頭筋が硬くならないように運動すれば良いのです。

 

一般的な治療法では、患部の炎症を酷くさせないことや、硬くなった大腿四頭筋を柔らかくすることにポイントを置いています。

ですが一番大切なことは、なぜ大腿四頭筋が硬くなってしまったかを考えることです。

 

○成長期だから?

→確かにオスグッドになる選手は、成長期に多いです。軟骨から骨化のことを考えると成長期に起こります。

ですが、成長期だからといって全員がオスグッドになりますか?

 

ならないですよね。

成長期に多いのは確かですが、成長期だから絶対にオスグッドなるわけではありません。

 

 

○練習量が多いから?

→確かに練習量が多くなると大腿四頭筋だけでなく全身に疲労がたまりやすくなり、筋肉が硬くなりやすいです。あまりにも無理な練習をしているようであれば、練習量を少なくしなければいけません。

しかし、練習量が原因でオスグッドになっているなら、同じ練習をしているチームメイト全員がオスグッドになっているはずです。

 

さすがに全員はなっていないですよね。

練習量が多くなるとオスグッドになる可能性は高くなるかもしれませんが、練習量が多いからといっても絶対にオスグッドになるわけではありません。

 

 

 

 

●オスグッドを完治させる考え方

ここからはオスグッドを完治させる根本治療の考え方についてお話ししていきます。

 

 

オスグッドを完治させる根本治療は、  

大腿四頭筋を硬くさせないように運動すれば良いのです。

 

 

 

では、どうすれば大腿四頭筋は硬くならないのでしょうか?

 

 

 

その答えは、太ももの後面の筋肉(ハムストリングス)とお尻の筋肉を使って、運動するということです。 

f:id:KojimaKazuya:20200101110515j:image

画像引用https://scrapbox.io/anatomy/

 

 

ハムストリングとお尻の筋肉を使えずに、大腿四頭筋ばかりに力が入り、踏ん張ったり、ジャンプしたりしているので、オスグッドになるのです。

 

この動作のクセを改善しない限り、オスグッドは完治しません。

 

マッサージやテーピングでは動作改善は出来ません。

すなわち、根本治療になっていないため完治は難しいのです。

 

 

 

●オスグッドを完治させ、パフォーマンスアップするメニューはこれだ!

それでは皆さまお待ちかねのオスグッドを完治させるメニューを紹介します。

 

 皆さまが一度はやったことがあるメニューです。

 

 

そうです。

 

ハイハイです。

 

 

こちらの動画をご覧ください。

京都にある松本じゅん接骨院の院長 松本先生の動画です。


ナチュラリゼーション2.0 11月

 

このナチュラリゼーションのハイハイを行うことにより、ハムストリングスとお尻の筋肉を使えるようになります。

 

ポイントは骨盤を前傾させて行うことです。

 

骨盤前傾○

f:id:KojimaKazuya:20200101113654j:image

 

骨盤後傾×
f:id:KojimaKazuya:20200101113651j:image

 

 

骨盤は本来、前傾していなければいけません。

後傾してしまうと膝への負担も大きくなり、オスグッドになる可能性が高くなってしまいます。

ハイハイを行うことで、骨盤が前傾してくる感じを得られるはずです。

f:id:KojimaKazuya:20200101113817p:image

画像引用https://s-takanaga.com/blog/post-150912/

 

 

また、動画にも出てくるのですが、足の親指で蹴って進むことがポイントです。

 

僕が診させてもらってきたオスグッドなどの脚に痛みを抱えている選手の多くが、足の親指で蹴って進むことができませんでした。 

 

膝を深く曲げてしまい、地面に指が付かないのです。(宙に浮いている)

 

しかも、痛い方の足だけ地面に付けない選手もたくさん診てきました。(右膝が痛い場合は右足の指だけ浮いてしまっている)

 

そういう選手に膝が痛くて、足の指を地面に付けないの?と聞くと

地面に付いていないことに気付かなかったと口を揃えて言っていました。

 

浮いている指を意識して地面につけてハイハイしてもらっても、膝に痛みは出ませんでした。

 

 

ということは、

膝が痛くて指を地面に付けられないのではないのです。

足の指を地面に付けられないから膝が痛くなるのです。

 

 

 

本当にハイハイの足の指がオスグッドに関係するの?と思う方も多いかもしれません。

 

不思議に思う方は、試してみてください。

 

 

 

保育園の先生である斎藤公子先生の本には、足の親指が脳の発達に関係があると書かれていました。

斎藤先生はハイハイなどの運動により、子供達の脳の発達を促進していたようです。

f:id:KojimaKazuya:20200101120403j:image

f:id:KojimaKazuya:20200101120531j:image

生物の進化に学ぶ乳幼児期の子育て p107.108より

 

 

 

なので、ハイハイを行うことによりハムストリングスやお尻の筋肉を使えるだけでなく、足の指を使うことで脳にも良い影響をもたらすのです。

 

ぜひ、ハイハイをやってみてください。

 

ハイハイをした後に歩きやすい感覚や、体が軽い感覚が出ればOKです。

 

ハイハイを繰り返し行なっていくことで運動中の動きも自然と変わり、大腿四頭筋ばかりに負担がかからないようになり、オスグッドの痛みも軽減していくでしょう。

 

 

●まとめ

  • オスグッドとは、大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面に痛みや腫れがある状態のことをいう。
  • オスグッドになってしまう原因は、大腿四頭筋の硬さである。
  • 一般的な治療法は安静、アイシング、マッサージ、テーピングなどである。
  • 痛みを繰り返してしまう原因は、動作が改善されていないから。
  • 完治を目指すためには、大腿四頭筋だけでなく、ハムストリングやお尻の筋肉を使うことが大切である。
  • 動作を改善するためには、ハイハイを行うこと。
  • ハイハイを行うことで動作は改善され、オスグットの痛みは自然と消えていく。

 

ということでした。

 

痛みが続いてしまうと満足に練習が出来ないですし、何より痛みがあるということは辛いことです。

 

オスグッドは練習のしすぎや成長痛と言われたりしますが、ハイハイを行うことで自然と痛みは消えていきます。

 

痛みが消えるだけでなく、動きが変わるのでパフォーマンスもアップします。

 

 

僕はこれ以上に素晴らしい治療法を知りません。

 

お金もかかりませんし、特別な道具も必要ありません。

 

ハイハイを行いオスグッドを完治させ、パフォーマンスアップすることを願っております。

 

オスグッドだけでなく、他の脚の痛みにも効果があるのでやってみてください!

年齢制限もないのでどなたでもどうぞ!

 

 

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

質問がある方は、コメント欄まで!

オンライン治療も始めましたので、気軽にご相談ください。

 
 
松本淳先生の電子書籍はこちらから!
膝の痛みだけでなく、様々な問題を解決するセルフメニューがあります。
体に悩みがある方はぜひこの機会に!

 

斎藤公子先生の書籍はこちらから!

小児の発達や子育てについてなどを脳や運動の発達の側面から詳しく説明してくれています。

お子さんがおられる方や幼稚園の先生、解剖学や脳の発達学などを勉強している方にはぜひ読んで頂きたい1冊です。